Saturday, March 7, 2015

旭川


原文がより身近なものに感じる作品。
『宮沢賢治「旭川。」より』



http://www.junkudo.co.jp/mj/products/detail.php?isbn=9784776406860

 大正12年8月に旭川を訪れた宮沢賢治。わずか数時間の滞在で残した一篇の詩をもとに、絵本作家のあべ弘士が新たに創作を加えた一冊。
 宮沢賢治の原文からは、朝のつめたい空気の中、列車の乗継ぎ待ちで降り立ち、目当ての農事試験場まで辻馬車を走らせる躍動感がダイレクトに伝わってくるが、旭川在住の著者の手にかかると、そこに一歩立ち止まって街を眺める様な心地よさが加わる。素描に色指定で印刷インクをのせたという画面は、色数を抑えた大胆な構図で、柳や落葉松などを背景に、エゾフクロウなど原文には無い動物も一部描かれている。その事がかえって賢治の…【→more】http://www.junkudo.co.jp/mj/products/detail.php?isbn=9784776406860

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